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投資心理学

感情でトレードしていませんか?

投稿日 : 2020年7月2日
「トレードに感情なんて関係あるの?」
「冷静にトレードするためには?」

こんな疑問に答えます。

FXで取引をしていると、負けてついついカッとなって取引量を倍にしたり、裁量ですぐに逆方向にエントリーをしたり、感情に任せたトレードをした経験はありませんか?FXにおける感情的なトレードは、大きな損失を生み出す原因となります。本記事では、感情がトレードに与える影響と対策について解説していきます。

本記事の内容

1.FXトレードで発生する感情とは?

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FXにおけるトレードで生まれる感情はどのようなものがあるでしょうか。利確をした時の「喜び」、損切りをした時の「悲しみ」だけでなく、「不安」「恐怖」「怒り」「期待」「欲望」など、エントリーをしてから私たちは様々な感情が入り乱れます。

FXを含めた投資の世界では、人間の持つ「感情」を支配出来たものが勝つといわれるくらい、感情やメンタル面が大事であると言われています。感情は、良くも悪くもトレードに大きく影響しますが、実はそのほとんどの感情は、トレードにおいてはマイナスに働いてしまうことをご存じでしょうか?

「感情的な状態」とはどのような場面だと思いますか?多くの方が、負けたときや含み損が増えている時などの感情と考えると思いますが、それだけではありません。運よく何回もトレードで勝ちって有頂天になっていたり、含み益が増えていて感情が高ぶるときも同じです。

勝つときも負ける時も、値段を見続けてしまい、一喜一憂して悩んでいるうちは残念ながら感情的なトレードをしていることになります。「感情」まかせのトレードは非常に危険です。感情をなくすことは人間ですのでなかなか難しいのですが、それでも感情に任せたトレードを続けてしまっていては、最終的にすべての資産を失いかねません。トレード毎に冷静に判断し、「感情」をコントロールできるかが鍵になるのです。

コントロールすべき感情「欲望」と「恐怖」

特にFX取引においてコントロールすべき感情は、「欲望」と「恐怖」です。
トレードにおける欲望は、様々な場面で訪れます。この「欲望」には、様々な種類の欲望が含まれていますが、例えば「願望」の感情を抱いて失敗してしまう代表的な例として挙げられるのが、「損切りすべきところで損切できない」ことです。これは、いつかは建値に戻ってくるのではないかという「願望」の感情を抱いてしまうことで起こる現象です。自分の思ったような動きにならないことを認められず、含み損を抱えたときに負けを認めて損切りできなくなってしまいます。もちろん、このようなお祈りトレードをしていても、資産を大きく減らす結果になってしまうでしょう。
負けている時ではなくても、感情は大きく動きます。勝っている際の「欲望」の感情で失敗する例としては、勝ったことで慢心になり、次のトレードで大きく取引量を増やし、最終的に大損するパターンです。一時的な強欲な感情があると、トレードに対してしっかりと向き合えなくなり、根拠もないのに大きくlotを張ってしまうのです。また、1度負けただけですぐにカッとなり、「怒り」の感情が生まれ、さらに取引数量を増やしたり、反対売買ですぐに仕掛けたりするのも、このような「欲望」の感情がでてしまっているからと言えるでしょう。

トレードにおける「恐怖」の感情は、リスクリワードや損小利大の考え方に大きく影響してきます。「恐怖」の感情は、もちろんトレードにおいてはマイナスに働いてしまいます。プロスペクト理論の記事でも解説していますが、損失を恐れるあまりに、少し含み益が出ただけですぐ利益確定してしまったり、負けが続いてしまうと、せっかくのエントリー場面で躊躇してしまい、機会損失をしてしまうことがあげられます。コツコツドカンになりやすい勝率重視の方にも特に気を付けてもらいたい感情ですね。

デモ口座では勝てるのに、リアル口座で実際にお金を入れると勝てなくなる人も典型的なこの「恐怖」の感情に支配されていると言えます。デモ口座の架空のお金なら強気で仕掛けられるのに、いざリアル口座となると、自分の働いて稼いだお金が失われていくことに耐えられず、損切り貧乏になってしまったり、利益を伸ばすことがなかなかできなくなってしまうのです。

このように、トレードにおける「欲望」と「恐怖」がコントロールできるようにならなければ、FXで勝つことは難しいでしょう。この感情をしっかりと抑え、自分の心理状態を客観的にとらえることが大切なのです。

2.普段の生活は感情で意思決定している

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さて、ここまでトレードにおける感情について詳しく解説してきましたが、そもそも私たちはなぜトレードにおいても感情が働いてしまうのでしょうか。

それは「私たちの生活は、ほぼ感情によって意思決定され、行動し続けているから」です。多くの行動は、基本的に感情に支配されており、仕事やプライベート、人間関係やコミュニケーションに至るまで、感情が深く関わっています。もちろん感情がなければロボットになってしまいますし、人間が人間らしく生きていくには、「感情」はとても大切なものです。
しかし、トレードにおいては絶対に感情だけで意思決定をし、行動してはいけないのです。もちろん、私たちは生まれてから感情で意思決定をし続けて生活しているので、トレードだけは感情をいれないことがなかなか難しいこと。相場やチャートを予想するから、それが外れると「悔しい」「負けを認めたくない」などの感情が生まれ、この感情がその後の判断を狂わせる要因となるのです。だから、FXの世界は簡単ではないのですね。

「トレードするなら、ロボットのように淡々と実行せよ」と言われるほどです。感情を入れずにトレードすることは、多くの経験と訓練が必要不可欠です。

また、普段の生活の中で起こりやすい感情や自分の性格は、すべてトレードに反映されることも知っておきましょう。例えば、負けず嫌いな性格な人は、負けを認めることができないので損切りがなかなかできなかったり、すぐに怒ったり、ふてくされやすい人は、トレードで負けると、取り返してやる!という怒りの感情が湧いてきて、取引量を上げてすぐにトレードをしてしまったり…なんてことが起こってしまいます。日常の生活で、どのような感情になりやすいのか自己分析し、それがトレードに出ないような心がけも必要になってくるでしょう。

プロスペクト理論を理解しておく

プロスペクト理論とは、人は利益を求める場合では「確実に利益を手に入れること」を優先的に考え、損失を被る可能性のある時は「その損失を最大限に回避すること」を優先して考えるという行動心理のことです。簡単に言えば、人は利益を前にすると即座に手に入れようとしてしまうけど、損失の前では損失そのものを回避しようとしてしまうこと。

この心理をFXの世界に当てはめれば、含み益になったら、利益をすぐに確定させてしまい、含み損の場合は損失を確定させることを嫌い、先延ばしや放置する傾向があるのです。これでは、利小損大になり、トータルで勝ち続けることはできません。

3. 感情でトレードしないための工夫

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では、FXで感情をコントロールするためにはどうしたらいいのでしょうか?
私たちが人間である以上、感情を完全にシャットアウトするのは難しいですが、感情ができるだけ入らないための工夫を考えてみましょう。

「メンタルが大事!」なのはわかっているけど、どうしたらそのメンタルを鍛えられるのか?ということですよね。ここでは、最後に初心者の方でも簡単にできる「トレードで感情を出さないための工夫」をご紹介します。

余剰資金でトレードし、取引量は控えめに

これはトレードする上で必ず守ってほしい鉄則です。余剰資金でトレードすることは、当たり前に感じるかもしれませんが、生活に関係する大事なお金になればなるほど感情が動きやすくなります。

「最悪、なくなってもいいか」
「勉強代として考えられる額から始めてみよう」

その資金量が多いと感じるか、少ないと感じるかはトレードをする人によって様々ですが、これぐらいの感覚の資金量でなければいけません。貯金をほとんど入金してしまって、これで生活費を稼ぐ!などと意気込んでしまうと、心理的なプレッシャーなどから冷静なトレードができなくなります。ギャンブル的なトレードは絶対にしてはいけません。兼業で勝てていた人が、専業トレーダーになると勝てなくなる人が多いのは、この「資金に対する思考と感情」によるものでなのです。

また、エントリー前に必ず「損失許容額」を計算しておきましょう。人間の感情が一番動いてしまう場面は、トレードで含み損を抱えているときや、損失を出すときです。含み損の動きに感情が揺さぶられ、一喜一憂することがないように、事前に損切りの幅を決めてからエントリーするようにしてください。

短期的な欲求を追い求めない

誰しもが、FXで儲けてお金をたくさん手にしたいからトレードをしているわけですが、短期的な目線で大きな利益を求めようとしてはいけません。

さらっと言いましたが、実はかなり大事なことです。実は、短期的欲求にとらわれた状態の人間は、冷静で理性的な判断ができなくなり、感情的な行動をしがちになるそうです。1回のトレードで大きくかけて大儲けしてやる!などと短期的な欲求でトレードすると、うまくいくこともあるかもしれませんが、最後には資産のすべてを失う結果が待っています。

私たちが行うべき行動は、1回1回のトレード結果の勝ち負けにかかわらず、自分がとるべき行動をしっかり行えたのかを考えることです。

「利益目標があったのに、早く利確してしまった!」
「損切りができずにズルズル損失を膨らませてしまった!」

こんなことはありませんか?自分のエントリー前に考えていたことが正しく実行されたかどうかが大切になってきます。たとえ負けトレードになったとしても、正しい位置で損切りができたのであれば、それは「正しい負け方」なのです。

気にすべきことは、「自分の思考や行動が、感情に影響されることなく正しく実行されているか」であり、そのことを常に意識していられるかどうかです。
時には休みながら、1回1回のトレードに心の余裕を持ったうえで行動することを心掛けてみてください。FXは技術や手法が大事なのではありません。核となるのは「人間の持つ感情」なのです。トレードの経験を重ねて、感情をできるだけ排除する力を養っていきましょう。