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マーケットの魔術師 システムトレーダー編

投稿日 : 2020年5月28日

本記事では、大人気の「マーケットの魔術師」シリーズの中でも、システムトレードに特化したインタビュー集である「マーケットの魔術師 システムトレーダー編」をご紹介していきます。

本記事の内容

1. どんな本なの?

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この本は、20年以上システムトレードの開発に携わってきたアート・コリンズが、世界中の著名なシステムトレーダーへのインタビューをまとめた一冊です。

有名トレーダー・大人気シリーズ「マーケットの魔術師」の中でも、特に本書はシステムトレードに特化しており、ラリー・ウィリアムズ、ジョン・ヒルなどの有名トレーダーに加え、10数名のトレーダーからのあらゆる投資に対する思考を学ぶことができます。

これから手法やシステムを構築していこうと考えている人には、最低限抑えておかなければならない思考回路を凝縮した一冊となっており、読み進めていくと、それぞれのトレーダーの様々な手法があるなかで、共通している思考・攻略するための心構えなどがあることに気づくと思います。自分に合った手法や考え方と一致するトレーダーを参考にしてもいいのではないでしょうか。

2.名言をまとめてみました

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トップトレーダーへのインタビューの内容の中で、私が特に感銘をうけ、重要だと思う「名言」や「手法に関するポイント」となる部分をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください!

ロバート・パルド

「私たちは各市場に対して、ボラティリティに基づいて、割り当てる資金量を決めます。また、各モデルに対して、リスク特性に基づいて割り振る資金量を考えます。」

「きちんと動くと自分が知っているもの-安心して使えるものを見つけるべきだ、ということなのです。システムの読解性は非常に重要だと思います。モデルが複雑であればあるほど、人間は疑心暗鬼に陥りやすくルールを破ってしまう可能性が高くなります。」

チャーリー・ライト

「最高の成功を収めるトレーダーは、人間的性質に逆らってトレードできる者だということです。人間的性質に従ったらお金を失うし、裁量的トレーダーの95%が人間的性質に基づいてトレードするせいで時間とお金を失っている。」

「私たちは、掛け値なしに研究時間の90%をマネーマネジメントとリスクコントロールに充てます。相場には人間の行動が現れます。人間の性質、つまり恐怖と欲望の総体が現れるわけです。長年にわたって機能するシステムとは、やはりこのような考え方が根幹にあると思います。相場の環境は数年で変化しても、そこで人間の取る行動はいつまでも変わらないのだと思います。」

「研究の中で見つけた面白い事実は、結局指標は大事ではないこと。利益はぜんぶにたりよったりになる。大事なのはリスクマネージメントにつきる。利益が得られない不安定な時期にコストをどう管理するかが大事。」

ラリー・ウィリアムズ

「感情的な問題を引き起こす原因は、たいてい玉の建てすぎにあります。どうしても資金の投入しすぎになります。トレードをやりすぎるのです。すると感情的におかしくなります。」

トレンドライン、移動平均線、チャネルブレイクアウトを手掛かりにする。
・安値で引けたアウトサイドデイ(包み足)は最高の日。次の日か、その次の日に買うことを考える。

ルイス・ルカッチ

「利益の秘訣は、いつボラティリティの低い時期に入るのかを発見したり、今がその時期なのかどうかを見極めたりすることにあります。」

「必ず相対的ボラティリティを使います。つまり、現在のボラティリティを過去のある期間のボラティリティと比べるのです。人間はある事象について絶対的な感覚でなく相対的な感覚で判断します。「隣の芝生は青い」というように、何か比較する基準がないと判断のしようがないからです。」

ブレイクアウトシステムと二重移動平均線システムが、現在でも依然として優れたシステムといえる。ただし、長期的なパラメーターで考えること。

キース・フィッチェン

「株式や株式を基にした指数は、需要・供給ではなく心理によって取引されることになります。心理がかかわってくるということは、人間が価格を上げ下げしているということです。」

「私の意見では、システムが利益を出せるかどうかの95%は仕掛けで決まる。しかし、仕掛けを見つけ出すのにとてつもなく時間がかかる。素晴らしい仕掛けは、そうはない。」

ウェイン・グリフィス

「一九八七年の大暴落直後に私が犯した過ちは、負けたあと、すぐにそれを取り戻さればと思ってしまったことです。それは間違いなく破滅に通じる道です。今では、負けてカッときても、放っておいて別のことを考えます。」

「押しや戻りの動きの後の反発で仕掛ける。反トレンド的な動きの中でレンジからのブレイクアウトをとらえようとします。私はトレンドに従うのですが、最初の押しや戻りの動きが起きるのを待ちます。買うときは一旦押した後を狙い、売りは戻した後を狙う。」

トム・デマーク

「トレンド相場ではどんな移動平均線だってうまくいくということです。レンジ相場では買われ過ぎ、売られ過ぎの指標が有効になります。肝心なのは、この二つをどう区別するかなのです。」

「本当の大事な値段は「始値」で、前日の終値ではない。買いを狙うのであれば前日の終値と当日の高値あるいは当日の安値と当日の終値を比較します。売り狙いであれば、その逆で、前日終値と当日安値を比較することになりますし、当日高値と当日終値も比べます。」

マイク・ディーバー

「ほかの連中が感情的に行動するおかげでチャンスが生まれ、それをシステムがいただくことになるわけです。システムを開発するのは将来好成績を上げるためなんですが、どういうわけかそのことを見失ってしまう人がいるのです。」

「パラメーターが少し変化しただけで結果が大きく変わるようではまずい。」

ボー・サンマン

「成功するには二つのものが必要です。システムそれ自体と、自分自身です。」

「完全なシステムが与えられたとして、果たしてその人に、シグナルに従う勇気があるかどうかが問題なのです。システムを使ってトレードするために必要なことは、知性、勇気、そして数学的才能が少し、といったとこですね。」

ビル・ダン

「両方がだいたい同程度の収益率だったとしましょう。その一方で、収益の時期が違っていて、両方の相関が0.5とか0.4とか0.3といった中位のものだったとします。 その二つを半々ずつ持っていたとすると、収益率が平均程度なら、リスクを相当低くすることができます。」

「資産が52%ほどダウンしたと思います。そのときは動揺しましたね。それでも変更は一切しませんでした。その後は結局一年くらい一本調子でパフォーマンスが上昇することになりました。52%のドローダウンでもシステムの運用を継続できる強者は殆どいないと思います。私はせいぜい10%が限界です。システムトレードは何よりも継続できることを第一に考えなければなりません。」

トム・ウィリス

「システムは単純なほど優れている。」

「かなり大雑把な指標を3つ4つ使っています。その指標でトレンドが上向きか下向きか大体の感じがつかめる。その4つは連動するようになっていて、基本的なものです。2つは短期と長期の移動平均線で、あとの、2つは先行きを覗き見させてくれるものです。相場が上がるか下がるか、はっきりした見込みがわかります。全体の80%はどっちでもない状態なんですが。買いなら絶対に売りはやりません。4〜5日そういう状態が続くと、その後相当に長期間その流れのままになる傾向があります。」

ジョン・ヒル

「ニュースを読んでも混乱するだけです。知る必要のあることは全部チャートに含まれています。」

「私たちがしょっちゅう経験しているのは、利益目標を立てて手仕舞うよりもなんらかの転換点をとらえて手仕舞ったほうがパフォーマンスがいいということです。金額によるストップ(固定したマネーマネジメント)も好みません。システムには絶対にストップが必要だと思いますが、使うときは市場の機能をもとにすべきです。市場の動きと連動したストップですね。金額のストップは市場の条件とは何の関係もありません。」

マレー・ルジェーロ

「チャネルブレイクアウトは最も単純な形でも成功します。ただし、成功する理由は、その実行が難しいという点にあるのです。」

「根本的な前提となるのは「市場とは何か」ということです。市場とは、大多数からお金を取り上げて、それを上位五%に与える仕組みなんです。九五%の人は人間本来の心理のせいでお金を失うのです。繰り返しますが、機能するかどうかは、市場のファンダメンタルズの特徴か、心理的な特徴に掛かっているのです。」

「(最初から)私たちは成功の原因を突き止めたいと考えます。だから良い数字がたくさん出ることは、それはそれで構いません。でも、いったんシステムを作った以上、「なぜ成功するのか」をつかんでおかなくてはいけないのです。それを発見できなければ、システムを使うことはできません。いずれ破綻することになります。」

ゲーリー・ハースト博士

「まず、市場の動き方について仮説を立てます。それから、その仮説に基づいてシステムを開発して検証を行います。良い結果が出れば、仮説が正しかったわけで、このとき初めてトレード方法が確立したことになります。」

要約とそのまとめ

要約「計画段階」
  • ①複数の市場で検証すること
  • ②データ領域が狭すぎたり、特殊な市場環境に偏ったりしないように注意すること。必ずあらゆる種類のトレンド局面やトレード局面、強気・弱気、保ち合いの相場の全局面を観察するようにすること。インタビュー相手のなかには、遠い過去よりも最近の相場データが大事だと考える人もいる。だが、どんな場合データは多いほど好ましいという考え方にはっきりと反対する人はひとりもいない。
  • ③データ上、良い検証結果の周辺で同じように良い結果が出ていることを確認すること。マレー・ルジェーロが述べているように、現実のトレードでは隣接するパラメーターに出合うことが多いので、その確認を怠るのは問題である。
要約「理論から実行へ」
  • ①プログラムが発するすべてのシグナルに従わなければならない。自分でトレードの取捨選択をしてはならない。
  • ②自分の母親、父親、兄弟姉妹、友人、テレビ評論家、ニセのニュースレター予言者、その他のいかなる相手の言うことも聞いてはならない。なぜなら、自分のシステムを本当に正しく動かせるのは自分自身だけだから。
  • ③ごまかしをしてはならない。一ティックでも少なく利益確定してはならず、ストップロスを1ティックでも上下に動かしてはならない。広きは背きの道、狭き直きは研究結果の道。
  • ④ギャンブルをしてはならない。市場で冒険に走る者はだれでも、地に墜ちて炎に包まれる。
  • ⑤その場しのぎをしてはならない。自分のルールに例外を作ってはならない。トレードが進行している最中に何事も決定してはならない。ある状況におけるシステムの動作が気に入らない場合には、トレードが終わって冷静になれるときに、より適切なルールを作ればよい。
  • ⑥研究を長く続けても、注意深さを失わないようにしなくてはならない。いつまでも懐疑心を保ち続けなければならない。多すぎるルール、少なすぎるデータ、良すぎる結果には警戒しなくてはならない。
  • ⑦過剰最適化をしてはならない
  • ⑧裁量とメカニカルな方法を組み合わせてはならない。なぜなら、まさに両者の最悪な部分が引き出されることになるからである。
  • ⑨慎重さを偽って危険なシナリオを避けてはならない。一番恐ろしく感じられるものによって、自由が与えられるのです。
  • ⑩自分のシステムが自分よりも賢いことを残念に思ってはならない。授かった贈り物に対して感謝しなさい。なぜなら、それこそまさに栄光への道だからである。